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「私と小鳥と鈴と」

「私と小鳥と鈴と」

私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。

私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

「お魚」

「お魚」

海の魚はかわいそう。
お米は人につくられる、
牛はまき場でかわれている、
こいもお池でふをもらう。
けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうしてわたしに食べられる。
ほんとに魚はかわいそう。

「もういいの」

「もういいの」

−もういいの。
−まあだだよ。
びわの木の下と、
ぼたんのかげで、
かくれんぼうの子ども。

−もういいの。
−まあだだよ。
びわの木のえだと、
青い実のなかで、
小鳥と、びわと。

−もういいの。
−まあだだよ。
お空のそとと、
黒い土のなかで、
夏と、春と。

「幼子の嘆き」

「幼子の嘆き」

母ちゃんはうめき 父ちゃんは泣く
恐ろしいところに生まれてきちゃった
力なく 真っ裸で オギャアと泣くだけ
雲に隠れた小悪魔のように

父ちゃんの手の中でじたばたし
縛り紐に逆らって暴れるけれど
自分でせいぜいできることは
母ちゃんのおっぱいに吸い付くだけ

「子守の歌」

「子守の歌」

子どもたちの声が野辺に響き
谷間をささやきが満たすとき
私の心には昔の日々がよみがえり
私の顔は青ざめる

子どもたちが家に帰ると
日は沈みあたりに夜露がたちこめる
春の一日を遊び暮らした者たち
しばし冬と夜とをしのびなさい

「病気のバラ」

「病気のバラ」

病気のバラよ
見えない虫が夜にまぎれて
嵐のような羽音をたてつつ
お前のところに飛んでくるや

緋色に輝き喜びに満ちた
お前の花びらをベッドにしたのだ
虫の暗くてひそかな愛が
お前の命を滅ぼしたのだ

「つもった雪」

「つもった雪」

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。

「草の名」

「草の名」

人の知っている草の名は、
わたしはちっとも知らないの。

人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。

それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。

人の知っている草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。

ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。

だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。

「おかし」

「おかし」

いたづらに一つかくした
弟のおかし。
食べるもんかと思ってて、
食べてしまった
一つのおかし。

かあさんが二つッていったら、
どうしよう。

おいてみて
とってみてまたおいてみて、
それでも弟が来ないから、
食べてしまった、
二つめのおかし。

にがいおかし、
かなしいおかし。

「こころ」

「こころ」

こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。
こころはまた夕闇の園生のふきあげ
音なき音のあゆむひびきに
こころはひとつによりて悲しめども
かなしめどもあるかひなしや
ああこのこころをばなににたとへん。
こころは二人の旅びと
されど道づれのたえて物言ふことなければ
わがこころはいつもかくさびしきなり。

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